未来を創る Leo Green Foods

ゼロ堆肥栽培

  当社ではこれまでインドにおいて行った多くの堆肥作りの経験を通して、その作業の大きな負担を痛いほど感じてきました。 堆肥作りに必要な有機材料の入手コスト、作成コスト、土壌投入コストなど、合計すると可也のコスト高になる為、農家にとっては大変な負担となります。また、国土の半分以上が半乾燥地帯であるインドでは、数少ない有機物の中で主となる牛糞の量にも限界があり、農家どうしでの奪い合いが起きたり、値段の高騰も招きます。
  これは、日本の農家や世界中の農家にとっても殆ど同じ状況ではないかと思います。
  このような現実的な問題から、当社では負担となる堆肥作りをできるだけ減らしながら土壌管理が効率良く行なえる方法を研究して来ました。それにより、農家において、堆肥が不足気味あるいはコストが高いなどの理由で思うように堆肥を使用できない農家へは、作物栽培をゼロ堆肥で出発し、土壌準備あるいは定植後から光合成細菌を定期的に土壌灌水する方法を薦めています。
  堆肥無しで本当に大丈夫かという疑問が生じるでしょうが、土壌の物理的、生物的、および化学的な構造に対する堆肥の役割というのは、1) イオン調整、2) 団粒化、3) 微生物の安定、4) 炭素量の維持、 などが主となります。この主となる4つの条件を、堆肥を用いなくとも光合成細菌の土壌灌水だけで完全に満たすことができます。
  光合成細菌の土壌灌水により、土壌中で起きる現象は、
光合成細菌を基質(餌)として土壌の有用菌が爆発的に増えます。
根圏を占領する多くの有用菌は負電子を帯びているので、イオン調整を効率良く行います。
土の団粒化は、増えた有用菌が生成する物質により土の粒子がまとまる事で促進されます。
光合成細菌の定期的な土壌灌水により、土壌有用菌の数を高いレベルで維持管理します。
土壌有用菌は絶えず分裂と死滅を繰り返しています。死滅した菌はタンパク質以外にも炭素成分を含んでいる為、土壌中の炭素量を増やすことができます。毎回栽培する作物の根の残渣などと一緒に土壌中に蓄積し炭素量を更に増やします。
    
    
光合成細菌の灌水方法
  灌水は、作物1株に対し約5 - 15ccの光合成細菌を水で希釈して7日から10日毎に根圏に直接灌水します。灌水用点滴チューブ使用の場合は、株の合計数で計算した量の光合成細菌を点滴チューブから灌水することもできます。また、慣行農法では、NPK液肥や微量要素肥料との混合で行います。有機農法の場合は光合成細菌だけ灌水するか、あるいは発酵液肥や青草液肥との混合で行います。
  
光合成細菌の土壌灌水
      
  写真は、インドのメロン栽培農家にて光合成細菌を根圏へ直接灌水しているところです。この農家では約3500株のメロンを育てているので、40リットルの光合成細菌をNPK液肥との混合で7日毎に土壌へ灌水しています。